ホームステージングのメリットからデメリットまで徹底解説
現在の不動産物件探しは、インターネットで物件を閲覧することが主流となっています。そのため、インターネットサイトに掲載する写真が、不動産物件の売買に大きく影響してきます。ホームステージングはその写真撮影や室内を演出する不動産売買の手法の一つです。そこで今回は、ホームステージングのメリット・デメリットなどを紹介します。
ホームステージングのメリット
不動産の売買活動でライバルに差をつけることができる方法として、ホームステージングがあります。ここでは、ホームステージングのメリットについて紹介します。
魅力的な物件に演出できる
オシャレな家具や小物などの内装インテリアで、まるでモデルルームのような物件に演出できます。不動産の売買活動で重要なことは、少しでも多くの人が物件に興味を持ってくれることです。
たとえば、室内に何もなくガランとしている物件と、モデルルームのようにオシャレに演出されている物件とでは、後者の方が購入希望者の興味を引くことができますよね。そのため、ホームステージングをして魅力的な物件に演出することは、購入希望者の興味を引くための重要な手法といえます。
売却期間短縮と高値で売却できる
ホームステージングで購入希望者の興味を引くことができるということは、物件が売れやすくなるということです。日本ホームステージング協会の調査では、ホームステージングした場合としない場合を比べると、ホームステージングをした方が売却期間を3分の1に短縮でき、平均約23万円高く売却できたというデータがあります。
このデータから、ホームステージングは購入希望者の物件に対する印象をよくする効果があることがわかります。
バーチャルステージングなら低コスト
バーチャルステージングとは、部屋の写真に家具や小物などのインテリアをCGで演出していく手法です。そのため、一般的なホームステージングに掛かる費用の5分の1程度に抑えることができます。インターネットサイトに写真を掲載するだけでいいという場合は、バーチャルステージングがおすすめです。
ホームステージングのデメリット
ホームステージングを行うことでさまざまなメリットがある一方、残念ながらデメリットもあります。ここでは、ホームステージングのデメリットを紹介します。
必ず売却できるとは限らない
不動産売却は、物件の築年数や立地周辺環境など室内以外の条件にも影響されるので、いくら室内をモデルルームのように演出しても必ず売却できるとは限りません。ホームステージングは、家自体を改修するリフォームやリノベーションとは異なるため、高額な費用をかけてホームステージングをしても無駄になることがあるということを認識しましょう。
入居中でもできるがスムーズに進まない
ホームステージングは入居したままでも行うことは可能ですが、本格的にホームステージングをするとなると、一度家具を搬出したり写真撮影後に再度搬入したりと時間と労力を要します。
その他にも、内覧希望者に応対する時間帯や期間も限られることもありますし、室内で生活するイメージが出過ぎることもあるでしょう。そのため、入居中でのホームステージングはスムーズに進まないことを理解しておきましょう。
明確な効果を感じにくい
ホームステージングを行っても、明確な効果を感じにくいこともデメリットの一つです。室内をホームステージングしたからといって、必ずしも高い金額で売却できるものではありません。
物件によってはホームステージングをしなくても、駅から近い、築年数が浅い、セキュリティがしっかりしているなどの理由であっさり売却できることもあるでしょう。そのため、ホームステージングを行う際は、掛かる費用に対してどれだけの効果を感じることができるのかを意識する必要があります。
ホームステージングを依頼する方法は?
ホームステージングは、不動産会社がホームステージングサービスを提供している場合もあるので、不動産会社に依頼することが可能です。ホームステージャーの資格を有している社員が在籍している会社では、無料でアドバイスをしてくれたり、売却エリアのニーズに合ったホームステージングをしてくれたりします。
また、家具やインテリアを扱う企業でもホームステージングの依頼ができます。家具やインテリアを扱っているため、家具などの種類が豊富にありコストを抑えることができるというメリットがあります。
その他に、おすすめなのがホームステージングの専門会社に依頼することです。専門会社であれば、ホームステージングのノウハウがあるためスムーズに行えますし、最新機材を使用した魅力的な写真撮影ができるので依頼してみてはいかがでしょうか。
ホームステージングのメリットは、魅力的な物件に演出できることや、売却期間短縮と高値で売却できる、バーチャルステージングでコストを抑えて魅力的な写真撮影ができるということがあります。デメリットは、必ず売却できるとは限らない、入居中でもできるがスムーズに進まない、明確な効果を感じにくいということがあります。ホームステージングは専門会社に依頼すると、ノウハウがありスムーズに行えるのでおすすめです。