ホームステージャーって何?どんなことをする仕事なのか解説
住宅にまつわる資格には建築士やインテリアコーディネーターなど、聞き馴染みのある資格があります。さらに、最近はホームステージャーという資格が話題となってきています。しかし、ホームステージャーという言葉を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。そこで、今回はホームステージャーの資格や仕事内容について解説します。
ホームステージャーの資格とは
ホームステージャーの資格とは、一般社団法人日本ホームステージング協会の認定資格であり、人々が快適な暮らしを送るために必要な知識を学ぶことができる資格です。
ホームステージャーというのは整理収納アドバイザーやインテリアコーディネーター、遺品整理士などの資格のほか、断捨離や運送などを全体的に網羅できる唯一の資格であり、日々の暮らしに必要不可欠な存在ともいえるでしょう。実際、最近の不動産業界では幅広く注目されており、大手の不動産関係の企業からも注目を集めています。
ホームステージャーの資格には1級と2級があり、それぞれ、自宅や会社などで受験できます。もちろん、開業に行って受験することもできるため、自分に合った受験方法を選びましょう。また、オンライン型やeラーニング型の受講方法があり、自宅や会社からZOOMを使用して講座を受講します。そして、認定試験を受けて合格するとホームステージャー2級の資格を取得できます。
さらに、ホームステージャー1級は2級を取得していなければ受講できず、より専門的な知識が必要となります。ホームステージャー1級は不動産業界やリフォーム業界など、仕事にも役立つ知識がたくさん詰め込まれており、専門性の高い内容となります。
インテリアコーディネーターとの違い
不動産業界でよく知られているのはインテリアコーディネーターです。では、インテリアコーディネーターとホームステージャーにはどのような違いがあるのでしょうか。
インテリアコーディネーターというのは、要望に合わせてインテリアをコーディネートするプロです。建物の雰囲気やクライアントの要望に合わせて、家具やカーテン、色味などをコーディネートし、室内の装飾を希望通りに仕上げていきます。
一方、ホームステージャーは建物全体を仕上げていくのが仕事です。インテリアそのものを見てもらうというよりは、インテリアも含めて建物全体を見てもらえるように工夫するのがホームステージャーの仕事といえるでしょう。
つまり、インテリアコーディネーターはクライアントの要望に合わせてインテリアをコーディネートするのに対し、ホームステージャーは建物を見てもらえるようにインテリアをコーディネートするという違いがあるのです。
ホームステージャーの仕事内容
ホームステージャーの仕事はインテリアをキレイにデザインするだけではありません。最終的に建物そのものを見てもらえるように仕上げなければならないのです。
さらに、ホームステージャーが扱う建物のほとんどが中古物件という特徴があります。そのため、ホームステージャーの最初の仕事は建物の掃除から始まります。通常、中古物件の場合、汚れや破損などが発生していることは珍しくありません。目立つ汚れや破損がない場合はホームステージャーが清掃や修復を行いますが、汚れが強かったり、破損が酷かったりする場合は専門業者に依頼して清掃や修復をしてもらうこともあります。
その後、家具やカーテンなどのインテリアに必要な雑貨やインテリア用品を選び、レイアウトしていきます。ここでの作業はインテリアコーディネーターと同じですが、どのようなデザインにすれば建物そのものを見てもらえるか、居心地がよく見えるのかを意識しながらコーディネートしていきます。
そして、コーディネートが完成したら、写真撮影を行い、広告に掲載されたり、SNSに投稿したりしていきます。もちろん、プロのカメラマンに頼むこともありますが、ホームステージャー自身で撮影することも少なくありません。
また、ホームステージャーの仕事には、中古物件をキレイにするだけでなく、整理整頓の依頼やリフォームの依頼など、幅広い業務にわたります。そのため、インテリアコーディネーターの知識はもちろん、整理整頓や断捨離などの知識を持っておく必要があるのです。
実際、ホームステージャーの資格を取得するには、インテリアコーディネーターの知識だけでなく、整理整頓アドバイザーや遺品整理士、断捨離などの知識が必要となるため、幅広い知識が必要といえるでしょう。
不動産業界でホームステージャーという資格が注目を集めています。ホームステージャーはインテリアコーディネーターや整理整頓アドバイザーの知識を持っており、今後の不動産業界でも必要になってくるでしょう。また、オンラインで講座を受けて試験に合格することでホームステージャーの資格を取得できます。さらに、ホームステージャー1級は専門的な知識が必要となり、不動産業界で非常に役に立つといえるでしょう。