ホームステージングに向いている家とは?具体的な特徴を知ろう!
ホームステージングには、物件を魅力的に演出して訴求力を高め、よりよい条件での売却につなげる可能性を高めるメリットがあります。しかし、ホームステージングが高い効果を発揮する物件と、そうでない物件があります。当記事では、ホームステージングを効果的に行える物件と、実施の際に注意すべきポイントを紹介しましょう。
ホームステージングの魅力
ホームステージングを行うことで、物件の室内の見栄えをよくできます。室内の見栄えがよくなることで、物件の写真で購入希望者の目を惹き、早期・高額での売却に結びつけることが期待できます。
物件の第一印象と集客力をアップ
物件の購入希望者が不動産を探す際に、最初に目にするのはおそらく広告でしょう。紙媒体やWeb上の広告には、物件の情報とあわせて室内の写真を掲載することが多く、室内の写真が購入者の第一印象を左右するといっても過言ではありません。ホームステージングを行うことで写真の見栄えや物件の第一印象がよくなり、内見希望者を増やすことにつながります。
売却の期間短縮・売却価格アップにつながる
ホームステージングを行うと、物件の第一印象だけでなく、実際に内見したときのイメージもよくすることが可能です。また、ホームステージングを行うことで、見栄えがよくなるだけでなく、内見者に「その家で生活する」という具体的なイメージを持ってもらえるという効果があります。その物件での新生活にポジティブな印象を持ってもらうことで、早期の売却につなげることが可能です。
2020年度の「ホームステージング白書」によると、ホームステージングによって「成約までの期間が短くなった」と7割以上の業者が回答しており、実際に、ホームステージングが早期売却に効果的であることがわかっています。
さらに、ホームステージングで内見者によりよい印象を与えることで、売却額をより高くすることにもつなげられます。物件を魅力的に見せることで、査定よりも高い価格で売却する可能性を高めるようです。また、売却まで長い期間かかると値下げをせざるを得なくなりますが、ホームステージングの効果で早期に売却を進められれば、値下げを防ぐことも可能です。
ホームステージングに向いているのはどのような家?
どのような物件でもホームステージングが高い効果を発揮するわけではありません。ここでは、ホームステージングを行うことで、高い効果が期待できる物件について紹介します。
ホームステージングの費用を回収できる高額物件
ホームステージングを実施するには費用がかかります。ホームステージングを実施しても、そのコスト以上に高く売れるなどのメリットがなければ、費用をかけたことが無駄になりかねません。
そのため、ホームステージングが高い効果を発揮するのは、高額で売却できる物件だといわれています。もともとの価格が高額であれば、価格にホームステージングの費用を上乗せして売却しても、購入者が負担を感じづらくなるからです。
築浅もしくは内装リフォーム後の物件
築年数が浅い物件や、内装のリフォームを行った後の物件も、ホームステージングの効果が高まりやすくなります。内装が新しい物件は、中古でもきれいで清潔感がありますが、家具も何もない部屋では殺風景な印象を与えてしまいがちです。ホームステージングを行うことで、見る人に新生活のいきいきとしたイメージを持ってもらうことができます。物件もきれいで清潔なため、新築のモデルルームに近い印象を演出することが可能です。
ホームステージングを行う上で注意するべきポイント
ホームステージングはメリットばかりではありませんが、ポイントを押さえたうえで行うことでより高い効果を期待できます。ここでは、ホームステージングを行う際のポイントを説明します。
必ずしも売却につながるとは限らない
「ホームステージングを実施する=必ず売れる」というわけではありません。物件を購入するかどうかは内装だけではなく、立地や買い手の予算などさまざまな要因に左右されるからです。ホームステージングによって購入を決心する後押しをすることは可能ですが、ホームステージングだけでは覆せない要素があるということは念頭に入れておきましょう。
「より早く高く売れる」という点についても、あくまで可能性の話であり、必ずしも効果が出るとは限らない点には注意が必要です。
費用対効果
ホームステージングは費用がかかるため、売却時に費用をペイできるかどうかが重要です。ホームステージングは、どの程度行うかによってかかる費用が変わります。思いきり費用をかけてホームステージングを行っても、かけた費用ほどの結果が得られるとは限りません。
売却額や売却までの期間などは、さまざまな要因に左右されるため正確に予想することは困難ですが、ホームステージングを行う際には、「費用対効果」を考慮したうえで目標を設定し、ホームステージングはどの程度行うのか、どの程度費用をかけるのかを決めることをおすすめします。
ホームステージングを行うことで物件の魅力を引き出せるため、物件の売主が大きな恩恵を得られる可能性がありますが、必ずしもその効果を最大限に発揮できるとは限りません。より効果の高いホームステージングを行うためには、ホームステージングを行う目的を定めたうえで、費用対効果に目を向け、予算や施工の範囲を決めるとよいでしょう。その際、不動産会社やホームステージングの業者などに相談するのがおすすめです。